中国船

434 本当にあった怖い名無し 2010/09/16(木) 15:37:39 ID:VlsxkXLA0
平成五年頃じゃなかったかと思います。
当時、父は、年金をもらいながら、とあるダーティな海運会社に、
正規の船員の休暇用の交代要員として臨時雇いされておりました。
その時は、中国・台湾とを結ぶ航路に勤務しておりまして、日本人船員は二、三人で、
あとはフィリピン人船員が数名のっておりました。
外国航路が初めての、語学力のまったくない父を少し心配していたのですが、
フィリピン人たちは、老境にさしかかっていた父をとても大切にしてくれていて、
父の話の中にも和気藹々とした雰囲気が満ちており、ひと安心していました。
そんなある日のことです。
船は沖縄を目指す航路の途上、中国の艦船に遭遇しました。
父は当直時間ではなかったので、自室にいたのですが、中国船が近づいてくるらしいというので、
甲板に出ようとデッキへの扉に手を掛けたときです。

ダダダダという音がして、たまたま後ろにいたフィリピン人が父の肩を掴んで制したのです。
船は機銃の掃射を受けたのでした。
父は、とっさに何の音かわからず、彼が止めてくれなかったら、そのまま外に出てでしょう。
そのまま中国船は去っていったのですが、その後、甲板に出てみると、扉の下の方に弾痕が。
扉を開けていたら危ないところだったのです。
父は幸い無事でしたが、たしか誰かけが人が出たと思います。

その夜、何も知らない私は、その日も残業から帰ってきて、ニュース・ステーションを見ながら
遅い夕食を取っておりますと、父の乗っている船の名前が。
私はとてもびっくりして、台所に居た母を呼び、テレビに釘付けになりました。
船との電話のインタビューがあり、答えていたのは父ではなかったのですが、
わりと落ち着いた様子なので、ひとまず安堵したのを覚えています。
尖閣諸島を巡って、中国と台湾が揉めている頃の話です。

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2017-10-25 13:18 : 怖話 : コメント : 1 :
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2017-10-25 13:21 : さくら URL : 編集
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