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二つの記憶




家族3人でドライブをして深夜に近道をしようとしてダムに行った事がある
後に手元の地図が古くてその近道は既に無かった事が判明したのだが
そこを真っ直ぐ抜けようとしてダムを迂回する道に入った
舗装された道から土だけのでこぼこだらけの山道へと変わり
乗り心地は悪かったのだが後部座席の妹はぐっすりと寝込んでいた
母親が運転する傍ら、自分は地図を見つつ前方を見ていた
途中で三叉路に差し掛かり何やら話して右を選んだ
其処を過ぎて少し経った頃、左手に墓が見えた

確か2箇所だったように思うが寂れていて通うのも大変なように思われた
ここからがおかしな話だが私には記憶が2つある
1つは普通にダムを抜け、案内板の通りに道を進んだ記憶
もう1つは見知らぬ住宅街に入り込み、いつの間にか元の道に戻っていた記憶
後で確認の為に行った限りでは前者の方が実際の地理にピタリと一致する
だが、後者の方は…その住宅街すら存在していなかった

そのダムは山奥にあって住宅が密集している事は絶対に無い
じゃあ、あの時見た記憶の中の住宅街は一体何だったのか
人気を感じられず染んだような街であったがあれは一体…
余談だが、ダムを抜けて元の道に帰ってくるまでの記憶が全く無い
何処をどう通って帰ってきたのかすら分からない
思い出そうとしても頭の中にもやがかかってたようになっている
2人揃ってぼーっとしたまま山中を進んでいたのだろうか…
ちなみに寝ていた妹はその出来事を全く知らないというオチ


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2018-10-12 18:14 : 怖話 : コメント : 0 :
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