FC2ブログ

アクセル音




数年前、友人Aの別荘に招待された。
そのたたずまいは、避暑地の別荘というより、田舎の一軒家という感じだった。
Aの祖父が生前購入したもので、しばらくは家族の者も放置していたらしい。
それでも、ゴルフ場やスキー場、温泉地までのアクセスが便利で、
大学生だったAは、長い休みなどによく利用していた。
 徹夜で麻雀を打ちたいというAの要望に三人の有志が集まったのだが、もう一人B
という男も参加したいと申し出た。
 朝からAの車で別荘に向かう私たちとは別に、Bだけがバイクで合流することになった。
昼過ぎにはには到着するというBを待って、四人で卓を囲んでいたのだが、
夕食の時刻になってもBは現れなかった。
 以前スキーで何度か訪れたというBが道に迷うはずはない。  
 日も暮れて辺りはしーんと静まり返るなか、私たちは言葉すくなにゲームを続けた。
みんな頭のすみにはBのことがあったと思う。



関連記事
2018-08-25 18:35 : 怖話 : コメント : 0 :
コメントの投稿
非公開コメント

« next  ホーム  prev »

カテゴリ

PR

メールフォーム

PR

検索フォーム